
2019年の夏、ヨーロッパの名門クラブが続々と来日し、Jリーグのチームと対戦します。
イングランドの強豪であるチェルシーは2018年J1王者の川崎フロンターレと対戦。
同じくイングランドのマンチェスター・シティが横浜F・マリノスと、スペインの名門バルセロナはヴィッセル神戸と対戦します。
この時期、ヨーロッパは新しいシーズンに向けた準備段階です。
そんな大事な時期にこれだけ豪華なチームが来日する理由は何でしょうか。
ちょっと夢がない話も出てきますが、その理由をご説明します。
Contents
2019年夏 来日する欧州サッカーチームとの試合日程を確認
まずはどんなチームが来日していつ試合をするのかを確認しましょう。
2019年7月19日 チェルシーFC
プレミアリーグで6度の優勝経験があるイングランドの名門チームです。
日本の「横浜ゴム」がスポンサーになっていることもあり、日本でも馴染みのあるチームの1つです。
そのチェルシーは7月19日に神奈川県横浜市の日産スタジアムで2018年J1王者の川崎フロンターレと対戦します。
こちらの試合は「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019」という大会名でJリーグが主導しています。
Jリーグの国際発展を目的としてチェルシーを招いた形となります。
2019年7月27日 FCバルセロナ
ヨーロッパ王者を5回経験しているスペインが誇る世界的人気チームです。
2018-19シーズンのヨーロッパ王者を決める大会でも勝ち残っていますのでチャンピオンとして来日する可能性も十分にあります。
バルセロナと対戦するのは大型補強で何かと話題のヴィッセル神戸です。
兵庫県神戸市のノエビアスタジアム神戸での試合となりますが、ヴィッセル神戸にはイニエスタ選手やビジャ選手が所属しておりバルセロナは古巣となります。
この対戦は世界的に注目を集めること間違いなしです。
なお、この試合は「Rakuten Cup」という大会で日本の楽天が主催する大会です。
楽天はヴィッセル神戸の親会社でもありますしバルセロナのスポンサーでもあります。
楽天だから実現できた大会と言えるでしょう。
「Rakuten Cup」はこの試合だけではなく、バルセロナはヴィッセル神戸と対戦する前の23日にチェルシーとも埼玉スタジアムで対戦します。
豪華名門チーム同士が日本で対戦するのは非常に楽しみです。
2019年7月27日 マンチェスター・シティFC
チェルシーと同じくイングランドの強豪マンチェスター・シティも来日します。
前シーズンのプレミアリーグ王者で2018-19シーズンも優勝を狙える位置につけるマンチェスター・シティはフレンドリーマッチとして日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦します。
マンチェスター・シティを経営するシティ・フットボール・グループは横浜F・マリノスの経営もしています。
その繋がりで今回の対戦が実現することとなりました。
他にも日本代表の酒井宏樹選手が所属するフランスのマルセイユが来日するという情報も出ていますので、こちらも実現すれば盛り上がることでしょう。
2019年5月5日の情報なので今後新たな来日チームもあるかもしれません。
ヨーロッパのサッカーチームが来日する目的
世界的に有名なチームが遠く離れた日本にわざわざ来る理由は何でしょうか?
日本としては大歓迎ですが、彼らには彼らなりの目的があって来日しています。
ファンの拡大
ヨーロッパの強豪チームは地元だけではなく、世界中にファンがいます。
日本でもヨーロッパの試合をよく観ている人がいて、人気も高いことを考えるとイメージはつくと思います。
もちろん試合の中継だけでも人気を集めることはできますが、やはりファンを増やすのであれば生の試合を見せることが一番です。
実際に日本だけではなく、中国やアメリカでも同じような目的で親善試合を行っています。
ファンが増えればグッズの売り上げも増えます。
少し現実的な話ですが、チームの経営面では大切な仕事なのです。
選手の発掘
強豪チームは世界中から有望な選手を集めています。
近年は日本人でも10代のころからヨーロッパに渡ってプレーする選手もいますが、そういった選手を発掘する目的もあります。
この試合でゴールを決めて一気にスターの階段を駆け上がる選手が出ても不思議ではありません。
これを機にチームに興味を持った子供が将来選手となることだって十分にあり得ます。
バルセロナで育っていずれ復帰すると噂されるFC東京の久保建英選手や、レアル・マドリードの下部組織に所属する15歳の中井卓大選手のような少年も現れるかもしれません。
名門チームのネットワークには日本もしっかり入っているのです。
欧州サッカーチームとの試合のみどころ
スポンサーの影響力や大人の事情も入ってくるヨーロッパチームの来日ですが、世界の有名選手のプレーを日本で見ることができるのは理屈抜きに素晴らしいことです。
ちょうど夏休みの時期ですし、これを観たことがきっかけでサッカーが好きになる子供もたくさん増えるのではないでしょうか。
世界の強豪相手に日本のチームがどこまでやれるかというのも試合をするチームのサポーター以外の人も興味がある部分です。
Jリーグの注目度を上げるためにも是非頑張ってもらいたいです。
一応心配な部分もお伝えしなければなりません。
2019年の夏は南米王者を決める代表戦のコパアメリカが開催されます。
各チームの来日はコパアメリカの後ですが、疲労を考えてバルセロナ所属でアルゼンチン代表のメッシ選手など、大会に参加した南米の選手はあまり長い時間はプレーしない可能性があります。
また、あくまでもシーズン前の調整の時期ですので、どのチームも完成には遠い状態であると思われます。
ですがそれを差し引いても強豪チームと試合をするのは貴重な経験になります。
それに主力選手は調整かもしれませんが、レギュラーになれるかどうかの選手はアピールのために激しいプレーを見せてくれることでしょう。
競争が過酷と言われる名門クラブでレギュラーを奪う大変さを思い知らされるかもしれません。
親善試合だから起こるであろう展開も楽しみなポイントです。
2019年世界のサッカーを感じる思い出の夏に
日本にいながら世界の強豪のプレーを観ることができるのは最高の幸せです。
チケットは争奪戦になることは確実ですが、可能であれば現地で世界のサッカーを体感してきてはいかがでしょうか。
私もかつてレアル・マドリードの試合を観戦して大きな衝撃を受けた経験があります。
この記事を書いている時点ではチケットの販売が確定していない試合も多いので、スケジュールをチェックしてみてください。
運良くチケットをゲットできれば、きっと思い出に残る夏となるでしょう。