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サッカー皇后杯とは?『天皇杯』の女子サッカー版!

皇后杯は毎年年末に開催される女子サッカーのトーナメント方式の大会です。

プロアマ問わずに出場出来るので天皇杯の女子サッカー版のようなイメージがわかりやすいでしょう。

皇后杯は歴史の長い大会で、皇后杯を知ることで女子サッカーの現状も見えてきます。

皇后杯とはどのような大会なのでしょうか。

女子サッカーは今どうなってるの?女子サッカーの現状は?

2011年の女子ワールドカップでの優勝によるなでしこジャパンの大ブームを覚えている方は多いのではないでしょうか。

その翌年のロンドンオリンピックでも初の銀メダルを獲得した代表チームの活躍により、女子サッカーの認知は広が、なでしこリーグや皇后杯にも注目が集まるようになりました。

しかしその後はワールドカップ優勝メンバーからの世代交代がスムーズにいかず、2015年のワールドカップこそ準優勝と好成績でしたが、2016年のオリンピックは出場権を逃すなど、岐路に立っている感はあります。

代表ブームの終息により国内クラブへの注目も落ちている現在は女子サッカーにとって正念場です。

元日に決勝戦を行った皇后杯も、女子サッカーの注目度のアップには欠かせない大会です。

女子サッカーの皇后杯のルールを確認

皇后杯に参加できるのはなでしこリーグに所属するチームだけではなく、中学1年生以上の登録選手を対象としている誰でも出場できる大会です。

なでしこリーグ所属の20チームと地域の予選を勝ち上がった28チームが出場し、2018年大会では28チーム中の9チームは高校のチームでした。

なでしこリーグ所属チームのユースチームも勝ち上がったので大学生も含めて非常に若いチームが多い大会でもあります。

大会方式は1回勝負のトーナメント形式で、3位決定戦は行われません。

開催期間は例年11月~12月末にかけての約2ヶ月間です。

皇后杯の観戦方法

皇后杯の会場は予め決められています。

Jリーグと同じ会場を使う試合もあれば、市営の陸上競技場で開催されることもあります。

各会場で1日で2試合ずつ行われることになります。

どちらかのチームのホームスタジアムを使用する男子の天皇杯とはそこが違います。

2018年の大会は、準決勝と決勝がガンバ大阪のホームスタジアムでもある、「パナソニックスタジアム吹田」で行われました。

チケットは例年3回戦まで無料となっています。

2018年大会は2019年女子ワールドカップの直前ということもあり、普及のために決勝も含めて準々決勝以降も無料でした。

女子サッカーのなでしこリーグとは?

皇后杯のルールを確認したところで、なでしこリーグ所属クラブについて簡単に確認しておきたいと思います。

なでしこリーグは女子のプロサッカーで、1部と2部に分かれていてそれぞれ10チームずつあります。

なでしこリーグに参加するクラブの母体は様々で、浦和レッズやアルビレックス新潟のようなJリーグのクラブの女子チームのものや、日テレ・ベレーザやINAC神戸のような企業が支援するクラブもあります。

まだ全員がプロ選手というわけではなく、アマチュア契約の選手も多いですし、サッカーだけでは生活できずにアルバイトしている選手もいます。

なでしこリーグ優勝チームには偏りがある

女子サッカーは強豪とそれ以外のチームの差が大きくなる傾向があります。

それは皇后杯でも同じことが起きていて直近10年で優勝しているのは2018年も優勝した「日テレ・ベレーザ」と2010年から4連覇を果たした「INAC神戸レオネッサ」の2チームだけです。

1回勝負のトーナメント形式は番狂わせが起きやすいものですが、それでも優勝は2チームで独占しているのはチーム力がそれほど優れているということでしょう。

この2チームの牙城をどこが崩すのかも今後の楽しみの1つです。

なでしこリーグの試合会場ではイベントも豊富

決勝戦の会場では様々なイベントも開催されて皇后杯を盛り上げました。

新春抽選会のようなよくあるものから、よしもと芸人さんと小学生チームが対戦するエキシビジョンマッチも試合前には開催されました。

さらにハーフタイムショーとしてNMB48のミニコンサートも行われるなど、盛りだくさんの内容となりました。

次の大会を観戦される方は、イベントも楽しみにしれはどうでしょうか。

皇后杯 これまでの経緯と道のり

皇后杯は2018年で40回を迎えましたが、実は「皇后杯」が贈られるようになったのは2012年からです。

2004年から2011年までの決勝戦は男子の天皇杯決勝の前座試合とされていたなど、女子サッカーで最も権威のある大会でありながらも、扱いは小さなものでした。

第1回大会は1979年に開催されましたが、その時は8人制で25分ハーフの試合であるなど、サッカーとは言えないものでした。

全試合が45分ハーフの通常のサッカールールになったのは2010年大会のことで、本当にごく最近のはなしだったのです。

澤 穂希選手の伝説

日本女子サッカーの第一人者は澤穂希選手であることに異論を唱える人はいないでしょう。

その澤選手の現役最後の試合は皇后杯でした。

2015年の第37回大会の開催中に澤選手は引退会見を開きます。

既にその年の大会は皇后杯しか残っていなかったため、これが澤選手にとって最後の大会となります。

当時澤選手が所属していたINAC神戸レオネッサは順調に勝ち上がり決勝進出を決めます。

12月27日に等々力競技場で開催された決勝戦は天皇杯の前座試合以外では最高となる2万人の観客を集めました。

試合はINAC神戸レオネッサはアルビレックス新潟レディースを1対0で破って勝利。

決勝ゴールを上げたのは澤選手でした。

澤選手は自分の引退試合を、自らのゴールで優勝を手繰り寄せる最高の形で飾ったのでした。

皇后杯にも注目してサッカーを楽しもう

皇后杯の認知はまだまだ足りているとは言えないと思います。

それは皇后杯だけではなく女子サッカー界全体の現状を表しており、もっと多くの人が皇后杯に注目することで女子サッカー界も盛り上がってくるはずです。

これからは是非皇后杯を始めとする女子サッカーにも注目してみてください。

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